提供:月刊カジュアルゴルフ |
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グリップ同様、スイングに大きく影響するのがアドレスです。
しかし、意外なことに前後の体重バランスを勘違いしているゴルファーが少なくありません。 |
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写真(A)のように、アドレスの姿勢はウェイトトレーニングの構えと同じような状態から上半身を前傾させて作ります。 |
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イメージとしてはオシリの部分が何かに吊り上げられているような状態(写真B)。腰を高い位置にキープしたまま、股関節を開くようにして構えます。
ガニ股すぎるかも、と感じるぐらい股関節を開いて構えることができればベター(写真C)。女性に多く見られがちな内股の構えでは、カラダの軸がブレてしまいがち。股関節の上で上半身が捻転しているイメージが持てるように構えましょう。 |
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ごく自然にアドレスの姿勢を取ると、多くのゴルファーがカカト体重になってしまいます。これは「土踏まずに体重を乗せる」という昔ながらの定説、あるいはドッシリと構えようという意識が強すぎることが原因。しかし、ゴルフスイングはあくまで「運動」です。動きやすい態勢を取るためには、やや「ツマ先体重」に感じるぐらいでOK。 |
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写真(A)のように、板の上に足のツマ先側を乗せて立ち、その状態でバランスを取れるような重量配分が理想です。正しいアドレスの姿勢(重量配分)は、写真(B)のように右肩と両ヒザ、足の指の付け根が一直線上に並んでいる状態を指します。
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腰を痛めないアドレス |
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◎スタンスの幅を狭くする
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スタンスの幅を狭くすると体重移動がスムーズに行え、Ⅰ形のフィニッシュが取りやすくなります。スタンスを広くすると下半身が固まりすぎて、スイングすると手とクラブだけが前に行き、結果的に逆C形にカラダが反ってしまいます(写真A)。 |
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◎左足を開いてアドレス |
Ⅰ形のフィニッシュをもっとも手軽に実現できるのが、アドレス時に左足を開いてアドレスすることです(写真B)。実際にやってみると良く分かるのですが、左足を開くと、体重移動もスムーズにいきますし、クラブもスクエアに入ってストレートのボールを楽に打つことができます。但し、飛距離は多少犠牲にするつもりでこのアドレスを取り入れて下さい。 |
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◎頭を残そうとし過ぎない |
昔は「頭をしっかり残す」というようなことがよく言われてきましたが、これもいけません。頭を残すことを意識し過ぎると、スタンスを広く取ったときと同じように体重移動がスムーズにいかず、結果的に逆C形のフィニッシュになってしまいます。 |
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背の低い男性や女性に多く見られがちな「カカト体重」に対し、背の高い人に多いのが「ツマ先体重」です。これは身長に対し、クラブを短く感じてしまうために前傾が深くなってしまうことが原因(左写真)。アドレスの体重配分は、どちらかと言えばツマ先体重が理想ですが、行き過ぎはタブー。「ツマ先体重」の度合いが強すぎると、ダウンスイングで上体が突っ込みやすくなり、スイングプレーンも不安定になります。 |
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正しい姿勢と体重配分ができたら、次はクラブとカラダの正しい距離感を把握します。アドレスしたときの両者の位置関係は、写真(A)のように両ヒザの延長線上にグリップエンドがくるように構えるのがひとつの目安。写真(B)のようにグリップとカラダが近すぎると、テークバックでクラブがアウトサイドに上がりやすく、スイング軌道が安定しません。正しい位置関係を身につければ、実践のスイングでもテークバックの初期動作がスムーズになり、トップ・オブ・スイングも理想的なカタチにおさまります。 |
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セットアップで気をつけて頂きたい項目がもうひとつ。それは、グリップとボールの位置関係です。写真(A)のように、グリップがボールより後方にくる構えではダメ。
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特にアイアンの場合はややハンドファーストに構えて打つように設計されているので、写真(B)のようにボール位置よりもやや飛球線方向にグリップがくるようにセットアップして下さい。
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