
北海道北広島市にある「札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース」は、北海道の伝統を感じさせる名門コースとして、訪れるたびにその風格と品質の高さに感動させられます。まず、トーナメント開催実績からも分かるように、設計者・井上誠一氏の手による計算されたレイアウトが魅力のひとつです。フェアウェイは平坦ながらも、ティーショットを外すと一気にグリーンから離れてしまうという難所もあり、戦略と技術が試される絶妙なバランスが実現されています。ゾーン毎に配置されたダブルバンカーや巧みに施された池によって、プレーヤーのスキルが光るシチュエーションが多く用意されており、初心者から上級者まで満足のいく刺激的なラウンドが楽しめます。 また、芝の手入れ状況が非常に良好で、暑さで多くのコースが苦戦する中でも、青々とした芝生が保たれている点は大きな魅力です。近年の改修工事により、特に13番ホールや18番ホール付近はグリーンの癖が和らぎ、カタビラも減少。これにより、より正確なパッティングが求められる中での緻密なコースマネジメントが楽しめるようになりました。全体として、細部にまで行き届いた整備は、日々高額なメンテナンス投資が行われた証といえるでしょう。 クラブハウスはシンプルながらも、快適な設備が整っており、横広いロッカールームやショップ、そして大きな窓からはコース全体が望め、ラウンド後のリラックスタイムにも一役買っています。さらに、スタート地点前のパター練習場や、広々と利用できるドライビングレンジ、そしてリアルなアプローチバンカー練習場など、充実した練習環境も魅力的です。キャディさんはユーモア溢れる明るい対応で、プレー中もしっかりとアドバイスをくれるため、安心してプレーに専念できます。 交通の便も良く、千歳と札幌の中間地点という好立地にあるため、遠方からのアクセスもスムーズです。全体的に、年中快適にプレーできる環境が整っており、特にANAオープン直後などは、ラフが少し長くなっている点も含め、ラフ=プラス1打というプラスアルファの楽しみ方も存在します。ドレスコードの厳守はもちろんのこと、伝統あるコースならではの上品な時間を過ごせるため、コースの魅力と共に一度は本場の雰囲気を体験してみる価値があります。皆さんもぜひ、北海道の気候と伝統が交錯するこのコースで、最高のゴルフ体験を味わってみてはいかがでしょうか。