札幌国際カントリークラブ 島松コース
北海道・北広島市

北海道北広島市に位置する「札幌国際カントリークラブ 島松コース」は、1963年(昭和38年)に開場した自然豊かな環境の中に広がる林間コースのゴルフ場です。このコースでは、2006年(平成18年)から女子プロゴルフトーナメント「北海道meijiカップ」の舞台として国内女子ツアーを代表する選手が出場し、毎年熱戦が繰り広げられています。
また、本コースは、A、B、Cの3コース27ホールから構成されており、自然の美しさを活かした設計が特徴。111種類の樹木が並ぶ散策路、フェアウェイにキタキツネが出没するなど、訪れるゴルファーに独特の体験を提供しています。北海道の豊かな自然を背景に、伝統と歴史を感じさせる本クラブは、ゴルフ愛好家にとって見逃せない魅力的な場所と言えるでしょう。
- 目 次
「北海道meijiカップ」の歴史

「北海道meijiカップ」は、日本女子プロゴルフの名門トーナメントで、1978年(昭和53年)に「北海道女子オープン」としてスタートしました。その後、スポンサーの変更に伴い「東洋水産レディス北海道」や「シャトレーゼクイーンズカップ」などに大会名を改称して開催。2006年(平成18年)からは明治製菓のスポンサーの下、「meijiチョコレートカップ」として「札幌国際カントリークラブ 島松コース」に舞台を移し、スタートしました。
なお、2011年(平成23年)に「meijiカップ」、2017年(平成29年)に北海道のタイトルがついて「北海道meijiカップ」へと大会名を変更しています。
2024年(令和6年)の賞金総額は9,000万円、優勝賞金は1,620万円。副賞として明治製品10年分が贈られます。
「北海道meijiカップ」歴代チャンピオンの名勝負
「北海道meijiカップ」で繰り広げられた名勝負をご紹介します。
プレーオフを制し優勝
村井真由美さん
(第16回大会:1993年)
1993年大会は、プレーオフに持ち込まれるも勝利を手にしたのは村井真由美(むらいまゆみ)さん。2オーバー5位タイからスタートした村井真由美さんは最終日、前半で3つのバーディーを奪い単独首位に浮上します。続く後半、10番ホールでバーディーを決めて通算2アンダーとし、その後は堅実なプレーでパーセーブを続けます。すると通算6オーバー単独28位からスタートした安井純子(やすいじゅんこ)さんが怒涛のバーディーラッシュを展開し猛追。村井真由美さんは17番ホールで首位タイに並ばれ、そのままプレーオフに。最終的に村井真由美さんがプレーオフを制し、優勝を果たしました。
逃げ切って優勝
不動裕理さん
(第31回大会:2008年)
2008年大会で勝利を収めたのは不動裕理(ふどうゆうり)さん。最終日、7アンダー単独首位でスタートした不動裕理さんは、前半を2バーディー1ボギーで折り返します。後半、17番ホールまでを1バーディー1ボギー通算9アンダーとした不動裕理さんに対し、同組の藤田幸希(ふじたさいき)さんと辛炫周(シン・ヒョンジュ)さんが、それぞれバーディーを決めて通算8アンダーとし、1打差まで迫る展開になりました。そして最終18番ホール、辛炫周さんがパーで先にホールアウトすると、続く不動裕理さんもパー。藤田幸希さんがバーディーを決めればプレーオフへともつれ込む状況の中、バーディーパットがわずかにカップをかすめたため不動裕理さんの勝利が確定。不動裕理さんは、この試合の優勝で生涯獲得賞金10億円を突破しました。
シーズン初白星を獲得
鈴木愛さん
(第44回大会:2023年)
2023年大会の勝者は、ツアー通算18勝目を挙げた鈴木愛(すずきあい)さん。最終日、通算10アンダー単独首位でスタートした鈴木愛さんは、前半2連続バーディーを決めて折り返すと、後半12番ホールでもバーディーを奪い、好調にプレー。一方で、通算8アンダー単独4位でスタートした小祝さくら(こいわいさくら)さんが14番ホールまでに4バーディー、1ボギーで鈴木愛さんに追いつき首位タイに並びます。しかし続く15番ホール、小祝さくらさんがダブルボギーを叩いてしまい反撃もここまで。鈴木愛さんは15番ホールから連続バーディーを奪い、通算15アンダーまでスコアを伸ばし逃げ切って優勝。2021年(令和3年)の「資生堂レディス」以来、2年ぶりの勝利を手にしました。
- 歴代優勝者・成績(スコア結果)
-
開催年 選手名 Total 1R 2R 3R 2024年(第45回) 竹田麗央 204 68 70 66 2023年(第44回) 鈴木愛 201 66 68 67 2022年(第43回) イ・ミニョン 207 70 70 67 2019年(第42回) ペ・ソンウ 204 68 67 69 2018年(第41回) 福田真未 201 69 64 68 2017年(第40回) 森田遥 206 68 71 67 2016年(第39回) イ・ボミ 206 69 67 70 2015年(第38回) 西山ゆかり 208 69 70 69 2014年(第37回) 申ジエ 208 70 66 68 2013年(第36回) ナ・ダエ 204 67 70 67 2012年(第35回) フォン・シャンシャン 209 72 70 67 2011年(第34回) フォン・シャンシャン 202 68 67 67 2010年(第33回) 不動裕理 204 69 67 68 2009年(第32回) 全美貞 207 71 68 68 2008年(第31回) 不動裕理 207 69 67 68 2007年(第30回) 大山志保 209 66 72 71 2006年(第29回) 全美貞 208 71 70 67 2005年(第28回) 表純子 273 69 75 70 2004年(第27回) 福嶋晃子 207 70 66 71 2003年(第26回) 鈴木香織 210 71 69 70 2002年(第25回) 中嶋千尋 208 68 70 70 2001年(第24回) 天沼知恵子 211 72 68 71 2000年(第23回) 安井純子 204 66 64 74 1999年(第22回) 木村敏美 210 71 70 69 1998年(第21回) 大場美智恵 210 71 70 69 1997年(第20回) 肥後かおり 204 69 68 67 1996年(第19回) 具玉姫 276 64 73 73 1995年(第18回) 中野晶 273 68 70 72 1994年(第17回) 高村博美 209 69 68 72 1993年(第16回) 村井真由美 214 75 71 68 1992年(第15回) 日蔭温子 215 71 72 72 1991年(第14回) 高須愛子 209 71 69 69 1990年(第13回) 寺沢範美 210 70 70 70 1989年(第12回) 涂阿玉 210 71 69 72 1988年(第11回) 高須愛子 207 66 69 72 1987年(第10回) 涂阿玉 212 71 69 72 1986年(第9回) 涂阿玉 206 70 66 70 1985年(第8回) 生駒佳与子 212 68 72 72 1984年(第7回) 柏戸レイ子 217 69 73 75 1983年(第6回) 呉明月 217 69 69 79 1982年(第5回) 涂阿玉 220 73 74 73 1981年(第4回) 松田惠子 180 72 70 38 1980年(第3回) 清元登子 218 70 73 75 1979年(第2回) 大迫たつ子 214 71 71 72 1978年(第1回) 大迫たつ子 146 72 74 ―
「札幌国際カントリークラブ
島松コース」の特徴

「札幌国際カントリークラブ 島松コース」は林間コースで、自然林に囲まれた静寂さが特徴。
A、Bコースは共に適度なアップダウンと、計算が求められる斜面があり、特にAコースの6番ホールは難易度が高いとされています。
Cコースはフラットで広々としたグリーンが魅力的で、初心者からプロまで楽しめる多様なホールです。
「札幌国際カントリークラブ
島松コース」攻略のポイント
ポイント 1Aコースの攻略ポイント
フェアウェイが広いホールが多いため、ドライバーで積極的に攻めると良いでしょう。アップダウンが多いので、セカンドショットの距離を正確に計算することが重要です。グリーンは傾斜しているので、コースマネジメントが重要となります。特に、6番ホールは「おんこ(※)」と呼ばれ、難易度が高く、勝負の分かれ目となるホールなので、注意が必要です。※ホールの形状が民謡に登場する「おんこ池」を連想させることから、「おんこ」と呼ばれるようになったと言われています。
ポイント 2Bコースの攻略ポイント
Aコースに比べると距離は短いですが、アップダウンが多いため、距離を正確に計算し、無理のないクラブを選択しましょう。フェアウェイも狭いため、ティーショットは慎重に打つ必要があります。また、グリーンは傾斜があるので、ラインをしっかり読むことが重要です。
ポイント 3Cコースの攻略ポイント
フラットでフェアウェイも広いので、全体的に攻めやすいコースと言われています。ドライバーで飛ばせるホールが多いので、積極的に攻めても良いでしょう。攻略の鍵となるのは、いかに正確なショットを打てるかです。グリーンも大きめなので、2オンを狙ってみるのも良いですが、アンジュレーションがあるので油断は禁物。バンカーは浅いですが、ダフるとボールが砂に潜ってしまうので、しっかりとしたインパクトでボールを砂から出すようにしましょう。
- ゴルフコース・ゴルフ練習場・
クラブハウス内の概要 -
ゴルフコース ホール数 総ヤード数 パー コースレート カート 27 10,410 108 72 4人乗りカート、ターフメイト ゴルフ練習場 屋外練習場 距離:250ヤード(打席数:28打席)、パター、アプローチ
クラブハウス内 お風呂 レストラン 大浴場、サウナ 営業時間:6時30分~17時 コンペルーム 5室(最大150名まで対応可)
- 施設情報
-
施設名 札幌国際カントリークラブ 島松コース 所在地 〒061-1265 北海道北広島市島松49-5 電話番号 011-376-2221 アクセス
まとめ:
ゴルフプレーなら、札幌国際カントリークラブ 島松コースへ
「札幌国際カントリークラブ 島松コース」は、プロゴルファーから初心者まで幅広く楽しめる魅力的なコースです。北海道の大自然に囲まれたこのコースは、変化に富んだ27ホールで構成し、プレーヤーに緻密な戦略と正確なショットを要求します。
また、歴史ある「北海道meijiカップ」の開催地としても知られ、ゴルフの楽しさだけでなくトーナメントコースへの挑戦意欲がプレーヤーの心を躍らせます。優美な自然環境と充実した施設で、忘れがたいゴルフ体験ができるでしょう。