森口祐子プロ・阿河徹プロのゴルフレッスン動画基本・応用編
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大好評の「森口祐子プロ・阿河徹プロのゴルフレッスン動画」をそのまま記事ページにしました。
仕事の休憩時間や通勤の移動中にちょっと内容を見たいときや、ピンポイントでレッスン内容を確認したいときに最適です!
この「アプローチ 応用編」では、基本編で学んだ内容をもとに法面やバンカー超えなど、実践でありがちなケースに合わせてポイントをまとめております。
ぜひ参考にして下さい。

- 森口祐子プロ
- 1978年にプロ初優勝を飾り、そのあとはコンスタントに勝利数を重ね、2度の産休を経験しながらも通算41勝を挙げる。6名しかいないJLPGAツアー永久シード保持者の一人。

- 阿河徹プロ
- アメリカでスイング理論を学び、サンディエゴゴルフアカデミーを卒業。プロコーチとして谷原秀人プロや藤本佳則プロなどのスイング指導を行なう日本有数のトップコーチ。

- 応用編
- ティーグラウンド
応用編 アプローチ 応用編
- パッティング 応用編
- バンカーショット
応用編
応用編
アプローチ 左足上がり
-
- 阿:
- 「それでは森口さん、この状況ちょっと左足上がり。結構な傾斜なんですけどね。」
- 森:
- 「はい、かなり、そうですね。」
- 阿:
- 「この状況、森口さんどう対応されますか?」
-
- 森:
- 「まず左足上がりのライっていうのは、このボールと今のこのアングルですとグリーン面が、すごく高い所にあるわけではないですね。」
- 阿:
- 「そうですね。」
-
- 森:
- 「ここはねえ、二つ頭を切り替えなきゃいけないんですよね。」
- 阿:
- 「なるほど、なるほど。」
- 森:
- 「ここのライの問題と狙う側のグリーン面が、例えばもっと高ければ、もしかしたらサンドウェッジを使います。」
- 阿:
- 「うん。」
-
- 森:
- 「ボールも上げたいですし。」
- 阿:
- 「はい。」
- 森:
- 「このマウンドもクリアしたいということで、普通はサンド(ウェッジ)でバーンとボールをこのままクラブのロフトを活かして、ボールを上げてくれれば楽だなと思われるでしょうけれども、それはあくまでもっと高い(位置の)ものを目指すときですよね。」
-
- 阿:
- 「なるほど。この延長でグリーンがあるときですね。」
- 森:
- 「はい、そうですね。今の場合は、陥りやすい考え方なんですけれども、グリーン面のライは左足上がりですけれども、普通のアプローチができて、寄る場合もあるわけですよね。」
- 阿:
- 「はい、そうですね。」
-
- 森:
- 「逆にこれがね、ロフトのあるクラブですとこの傾斜によってもっとロフトがついてしまうんですよ。」
- 阿:
- 「そうですね、上向きなロフトになりますね。」
- 森:
- 「そうするともう自分のイメージより抜け道がない分土手をこうたたいてしまったり、あとは抜け道がないからボールを引っ掛けたり。」
- 阿:
- 「なるほど。」
- 森:
- 「するというミスに陥りやすいところですよね。」
- 阿:
- 「はいはいはい。」
-
- 森:
- 「クラブを持つと、ほとんどの人がクラブを持ったまま自分のアドレスで固まりやすいんですね。」
- 阿:
- 「はいはい。」
- 森:
- 「そうではなくって、普通人間って左右の足、そして足首は(坂に)対応してるんですよ。」
-
- 森:
- 「クラブ持たずにこの場所に行ってこう、立とうとするとまっすぐ立ってるんですよね。」
- 阿:
- 「そうですね。」
- 森:
- 「このまんま、利用してあげるといいんですよ。」
-
- 森:
- 「だけど、最初っから、すごい左足上がりだなあとか思いながらクラブを持ってると、こう(斜めに)構えがちになるんですね。」
- 阿:
- 「なるほど。」
-
- 森:
- 「そこをちょっとこう、普通に歩いてきて、ここに自分の体がくるというふうにすると、勝手に五分五分の感じ。ただそれの対応は、膝であったり足首であったりして、こう対応できてます。これはもう、最初に人間が持ってる能力を利用しながら、このまま打たれるといいと思います。」
- 阿:
- 「なるほど。」
ポイントのまとめ
【アプローチ 左足上がり】
- ロフトのあるクラブで打たない。
- 斜面に立つと、足や足首は自然に斜面に対応する
- 自然体で構えることで力が均等になる
アプローチ 左足下がり
初級
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- 阿:
- 「この左足下がり、ダウンヒルなんですけど、けっこう斜面きついですよね。」
- 森:
- 「そうですね、きついですね。アドレスすると自分の方が落ちていってしまいそうな感じなんですけど、」
-
- 森:
- 「まず、このライを脱出したいな、と。」
- 阿:
- 「そうですね。」
- 森:
- 「もう当たるだけでもOKみたいな、ね。そういう方は自分の、通常アプローチってこう左サイドへのぬけを考えてオープンに立つわけですけど。」
- 阿:
- 「うん。」
-
- 森:
- 「このときね、あんまり大きくオープンに構えるとこの右足が邪魔になってしまうんですよね。」
- 阿:
- 「そうですね、これ、出てきますもんね。」
-
- 森:
- 「はい。ですから、この場合はもう逆に言うと、右足の延長線上よりももっと右ですね。」
- 阿:
- 「右に置いて。」
- 森:
- 「はい。右の自分の腰の位置ぐらいで置いといて、(ボールを傾斜から)落とすだけでいいと。」
- 阿:
- 「なるほど。」
- 森:
- 「というふうに、ボールがこの傾斜に沿って転がってくれればいいというふうな感じで。」
- 阿:
- 「はい。」
- 森:
- 「こう打つのがひとつは、簡単な脱出方法だと思います。」
ポイントのまとめ
【アプローチ 左足下がり 初級】
- オープンに構えると右足が邪魔になる
- 球位置は右足の延長線上より更に右
アプローチ 左足下がり
応用
-
- 森:
- 「そしてもうひとつは、ある程度上手くなられてもっとピンに寄せたいという人は、逆にこう右足が邪魔にならないように、もっと(右足を)引いておくんですね。」
-
- 森:
- 「この傾斜をまっすく立つと傾斜って強くなるわけですよね。」
- 阿:
- 「ああ、そうですね。」
- 森:
- 「はい。で、逆に右足を引いておいて、少し傾斜をまっすぐ立つっていうよりも斜めに考えてあげると、傾斜を少しラクに使える。」
- 阿:
- 「そうですね。ちょっと消せますね、傾斜を。」
-
- 森:
- 「そうなんですね。消すような格好にして立ってもらうと、あとはクラブのぬけだけを考えてもらってボールを上げて打っていくことができます。」
ポイントのまとめ
【アプローチ 左足下がり 応用】
- 右足を引いて斜めに構えることで傾斜を消す
アプローチ 残り50Y
-
- 阿:
- 「森口さん、この状況ですね。ちょうどこのボールからピンまで残り距離、ちょうど50ヤードなんですよ。100ヤードをきってくると、フルショットじゃなくなってきますよね。こうなると、なかなか技術的には難しい領域に入ってくるのかなと思うのですけど。」
- 森:
- 「確かに。大体フルショット、ピッチング9番ね。思い切りのいいフルショットで距離のジャッジはしやすいですよね。残り距離がそこにぴったり合えばね。」
- 阿:
- 「合えばやりやすいですよね。」
-
- 森:
- 「そうなると100ヤード以内のコントロールショットというのは、スイング幅をどう考えるか、インパクトの強さをどうやって入れたらいいだろうか。いろいろ迷われる方みえると思うのですけど。」
-
- 森:
- 「私の考え方として、自分の距離を知るっていう意味では、私が入れているのはウェッジ58度、52度なんですけど。この58度の方のフルショットは何ヤードなんだろうか、ということを知っておくとそこから足し算、引き算みたいなことが、私としては楽なのですね。
そうすると58度でフルショット、そして練習場のボールの飛び方と、コースで実際に使われるボールの飛び方が、正直言うと違うので。そこはちゃんと自分のボールで、ラウンド中に覚えられるといいかなと思います。」
-
- 森:
- 「では今から残り50ヤード打ってみますけれども、私の場合は58度のサンドウェッジのフルショットに近いもので50ヤードを攻めます。フェイスの向きをターゲットに対してスクエアに構えます。あまりかぶせたりしないでロフトどおりに打つことを心がけます。」
-
- 森:
- 「ちょっとクラブは短めに持ちますが、左腕きっちり伸ばしながらスクエアに戻ってくることを考えて、ボールを打ちます。」
ポイントのまとめ
【アプローチ 残り50Y】
- クラブのフルショットの距離を知っておく
- フェイスの向きをスクエアに構えロフト通り打つ
- 左腕を伸ばしてスクエアに戻ることを意識する
アプローチ 残り30Y
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- 阿:
- 「森口さん、先ほどとは少し状況が違いまして、ここからピンまで30ヤードなんですね。」
- 森:
- 「そうですね。アプローチをする場合にやっぱり、ロケーション(は重要)ですよね。ボールと狙っているカップの間に何があるのかで使うクラブだったり、ボールのイメージも違ってくると思うのですけども。今の場合は何もないので、私としては転がしに近いというか、ピッチエンドランで52度を打ってみたいと思います。」
-
- 森:
- 「ただ、もう少しグリーンエッジに近いときのアプローチでは左手と右手にできた三角形を崩さないショットをしていましたけれども、今回はもう少しヒッティングというか強さが要りますよね。」
- 阿:
- 「そうですね、少し届かないですよね。」
-
- 森:
- 「この三角形を崩さない(姿勢で打ったときの)距離ではちょっと無理があるので、私の場合は左のイメージは変わらないですけど、左肩と腕の距離感を変えずにですね、右肩が少し出てもいいかなというイメージでボールを打っていきます。」
ポイントのまとめ
【アプローチ 残り30Y】
- スイング時、肩と腕の距離感は変えない
- 右肩が少し前に出るイメージで打つ
アプローチ
バンカー超え
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- 阿:
- 「今回はもう見ての通りバンカー超え、しかも2つあるんですよね。」
- 森:
- 「そうですね、ダブルバンカー。そして見たくないけど奥にもバンカーがあるんですよね。」
- 阿:
- 「難しいですね。」
- 森:
- 「ボールを上げてピンそばに止めたいわけですけれども、もしかしたらひとつだけでも回避できればいいかなという考え方もあると思うのですね。」
-
- 森:
- 「ただ、もうちょっと左に目を向けて頂ければ……」
- 阿:
- 「あそこですね。」
- 森:
- 「こちらサイドに、ダブルじゃなくってバンカーを超えることができるので、そういう意味ではピンだけを狙わずにグリーンはどの幅にあって、回避できるものと大きなトラブルにならない場所っていうのを、(心に)余裕を持って見て頂きたいなと思います。」
-
- 森:
- 「そうですね。これもトライして打ってみます。使うクラブはサンドウェッジです。やはり高さを上げたいということと、なるべく近くにボールを止めたいということで、高く上がってボールが止まるクラブということで、サンドを使います。」
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- 森:
- 「(打つ姿勢は)気持ち開き気味になって、オープンな感じです。」
ポイントのまとめ
【アプローチ バンカー超え】
- トラブルを回避できる場所はないか周りを見てみる
- ボールが高く上がって止まるサンドで打つ
- 少しオープンスタンス
アプローチ
ミスしやすいスイング
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- 森:
- 「アプローチでミスをしやすい(スイング)を、大きく2つちょっと挙げてみたいと思うのですけど。やはり皆さん、グリーン近くになってもう乗せたいという気持ちがすごく強くて。よく(ミスとして)見受けられるのはヘッドアップですね。」
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- 森:
- 「バックスイングが取れていないにもかかわらず、気持ちだけが前に行ってしまって、ほとんどソケットしていたり、ちゃんとフェイスにあたらなかったり(ということが原因で)、トップ、ダフリというふうに大きなミスになることがあります。」
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- 森:
- 「その原因も先ほど阿河プロがおっしゃったように、メトロノームのような動きができていないからですね。私の場合は、この三角形を崩さないようにスイングするんですけど、左肩の動きができそうでできないのですね。(そうすると)アプローチがだんだん怖くなって、寄るのが当たり前、乗せるのが当たり前だと思っても、怖くってなかなか体の動きが伴っていかない人がいます。」
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- 森:
- 「そういうときにパッティングでも、逆ハンドで少し体の動きを変えてみるということがあるのですけども、アプローチでも左ハンド。右手に対して左のグリップは通常なら右手が下なんですけれども、一回少し左を下にしてみて三角形を作られると、今までと違う体の動き、肩の動きを体感できると思います。実際に打たなくてもいいですけど、素振りだけでもこうやってもらえると、体の突っ込みなんかはなくなると思います。」