金庚泰さんのご紹介
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金庚泰
金庚泰キム・キョンテ

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金庚泰(キム・キョンテ)さんは、ミスの少ない安定したスイングや基本に忠実で正確なショットで有名なプロゴルファーです。
プロへ転向するまではアマチュア大会でその名をとどろかせ、プロへ転向した2007年(平成19年)の韓国ゴルフツアーでは新人ながら(韓国での)賞金王を獲得。母国ではその強さから「鬼」と呼ばれました。

日本ツアーに参戦後は、韓国人選手として初めて賞金王を獲得します。
順風満帆と見られましたが、2018年(平成30年)頃から様々な体調不調に悩まされ、予選落ちを繰り返し、苦難のときを過ごします。復活優勝を果たしたのは、2019年12月(令和元年)、3年ぶりの優勝にファンを大いに喜ばせました。

女子プロゴルファーとして活躍する同じ韓国出身のイ・ボミさんとは、小学生のときから同じゴルフ練習場で切磋琢磨した間柄。そんな金庚泰さんの激動の軌跡をご紹介します。

金庚泰
さんの主な戦績


金庚泰 /
プロゴルフツアーの軌跡


2010年(平成22年)・24歳

日本オープンゴルフ選手権競技 優勝

日本オープンゴルフ選手権競技優勝

2010年(平成22年)、24歳のときに「日本オープンゴルフ選手権競技」で優勝。日本オープンゴルフ選手権競技は、毎年10月に4日間の日程で開催される大会です。大会へ出場するためには厳しいハードルをクリアしなければなりませんが、プロアマを問わず挑戦可能な大会で、最大120名が参加します。

金庚泰さんは本大会の最終日に、コースレコードの7アンダー「64」をマークして逆転優勝。これは、9月の「ダイヤモンドカップゴルフ」に続いての2勝目となり、この段階で賞金ランキング首位に浮上します。2位に約5,000万円の大差を付ける独走状態でした。その後1勝を追加し、2010年(平成22年)はシーズン3勝。韓国人として初の賞金王に輝きました。

2012年(平成24年)・26歳

フジサンケイクラシック 優勝

フジサンケイクラシック優勝2012年(平成24年)、26歳のときには「フジサンケイクラシック」で優勝。フジサンケイクラシックは、産経新聞フジテレビなどから構成されるフジサンケイグループが主催している大会です。1973年(昭和48年)に創設されましたが、第1回大会はサンケイスポーツの東京発刊10周年記念として開催されました。
開催場所は、当初の埼玉県・高坂カントリークラブから、1981年(昭和56年)には静岡県・川奈ホテルゴルフコースへ変更。
さらに、2005年(平成17年)からは山梨県・富士桜カントリー倶楽部へ移っています。

本大会の最終日、金庚泰さんは通算7アンダーでプロゴルファー 池田勇太(いけだゆうた)さんと首位に並んで最終18番を迎えます。そして、劇的なバーディーフィニッシュにより、5バーディー、2ボギーの「68」で3打差を逆転。自身の26歳の誕生日となる最終日を優勝で飾りました。

2015年(平成27年)・29歳

2度目の賞金王獲得!

2015年(平成27年)には自己最多の5勝をマーク。自身2回目の賞金王に輝きました。
同シーズンの優勝歴は、6月「タイランドオープン」、7月「ミュゼプラチナムオープン」、9月「フジサンケイクラシック」、同月「アジアパシフィック・ダイヤモンドカップゴルフ」、11月「マイナビABCチャンピオンシップ」の5勝です。

なかでも、「マイナビABCチャンピオンシップ」では、自身初の「完全優勝」。
「完全優勝」とは、初日にトップ(首位)に立ってから最終日まで一度もトップの座を譲らずに優勝することです。大会名物の高速グリーンを味方に付けて、結果的に賞金王を決定付ける優勝となりました。

さらに、年間5勝はプロゴルファー 伊澤利光(いざわとしみつ)さんが記録した2001年(平成13年)以来14年ぶりの快挙。ちなみに、当時のツアー年間優勝記録はプロゴルファー 中嶋常幸(なかじまつねゆき)さんと、尾崎将司(おざきまさし)さんの8勝、海外選手ではプロゴルファー デビッド・イシイさんの6勝が最多となっています。

国内男子ツアーでは、尾崎将司さん、伊澤利光さん、松山英樹(まつやまひでき)さんに次ぐ4人目となる年間獲得賞金2億円が期待されていましたが、結果は1億6,598万1,625円でシーズンを終えました。

2016年(平成28年)・30歳

東建ホームメイトカップ 優勝

東建ホームメイトカップ優勝

第24回大会・東建ホームメイトカップで初優勝。
決勝の日は、悪天候により30分、さらに60分、開始時間が大幅に遅れたときから波乱は始まっており、その影響を大きく受けたのは金庚泰さんでした。

3日目を終えて2位と4打差は、安定感抜群の金さんにとっては、安全圏と言うよりも完全な独走パターン。

しかし、朝から1時間半待たされたことで、ラウンド後半には「歩くのがやっと」と言う程の体力しか残っていませんでした。そのため、最終ホールでは2メートルの大事なパーパットを外してボギー。2打の貯金もあっという間になくなってしまいました。

最終的に2位までのぼりつめた近藤共弘(こんどうともひろ)さんとプレーオフにもつれこみましたが、手堅くセンターから2パットで納めた金選手に軍配が上がりました。

2019年(令和元年)・33歳

カシオワールドオープンゴルフトーナメント 優勝

2019年(令和元年)、33歳のときの「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」での優勝は、「鬼の目にも涙」と言われた特別な勝利でした。

2019年(令和元年)は、前年の疲労骨折をきっかけに不調に陥り、7大会連続予選落ちという屈辱を味わった金庚泰さん。長引く不調に、引退を考えたことが何回もあったと言います。
そこで、初めてメンタルコーチを付けるなど模索し続け、ようやく上向きになってきたところでした。第3ラウンドを終えたところで首位とは3打差。最終日も好調とは言えない滑り出しでしたが、8バーディー・ノーボギーの「64」で見事、逆転優勝を決めました。優勝は2016年(平成28年)以来、実に3年ぶり。復活Vの喜びをかみしめて、「鬼のキョンテ」と呼ばれていた金庚泰さんの目には涙をにじませる、印象深い大会となりました。

「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」は、カシオ計算機の主催で毎年11月に開催。1981年(昭和56年)から続く伝統ある大会です。シーズンの最終戦となる「ゴルフ日本シリーズ・JTカップ」は賞金ランキング上位者と各トーナメントの優勝者など30名しか出場できませんので、「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」が事実上のツアー最終戦でした。

金庚泰さんプロフィール

金庚泰

韓国出身の1986年(昭和61年)生まれ。14歳でゴルフを始め、「日本アマチュアゴルフ選手権競技」では2005年(平成17年)、2006年(平成18年)と連続優勝。2006年(平成18年)のアジア競技大会では、韓国代表として団体戦と個人戦の双方で金メダルを獲得しました。翌2007年(平成19年)にプロへ転向し、韓国ゴルフツアーで新人ながら賞金王を獲得。2008年(平成20年)から日本ツアーに参戦しました。それ以降の活躍は前述の通りです。

掲載日:2023年1月23日
歴代のプロゴルファー 賞金王・賞金女王
日本国内の男子ゴルフツアー(JGTO)、女子ゴルフツアー(JLPGA)の歴代賞金王・賞金女王を一覧でご確認頂けます。
  • 東建ホームメイトカップ
    東建コーポレーションが主催するJAPANゴルフツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」。大会動画をYouTubeにてご覧頂けます。開催地:東建多度カントリークラブ・名古屋三重県桑名市
  • 稲見選手銀メダル獲得
    JAPANゴルフツアー「第57回中日クラウンズ」第55回~57回大会を動画にてお届けしております。
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