星野陸也ほしの りくや

星野陸也(ほしのりくや)さんは小学1年生でゴルフを始めました。
幼少期はゴルフだけでなく、サッカーや水泳、ギター、ピアノなど様々な趣味を楽しんでいました。そんな幼少期を経て本格的にゴルフに取り組み始めた星野陸也さんは、地元茨城のゴルフ名門校である水城高校に進学。在学中に「関東ジュニアゴルフ選手権」を連覇するなど、学生時代から輝かしい実績を残します。
そして、2016年(平成28年)にクォリファイングトーナメントに挑戦したことを機にプロ宣言すると、2017年(平成29年)には、下部ツアー開幕戦の「Novil Cup」で優勝を果たします。好成績を残した星野陸也さんは、初のツアー本格参戦でありながら翌年のシード権を獲得しました。
シード選手として2018年(平成30年)シーズンを迎えると、「フジサンケイクラシック」でレギュラーツアー初優勝。その後も、シーズンを通して抜群の安定感を披露した星野陸也さん。TOP10入りは実に9試合にのぼり、賞金ランキング7位を記録。2018年(平成30年)度の最優秀新人賞に輝きます。その後も、デビュー4年でツアー通算5勝を挙げ、2021年(令和3年)には、東京五輪の代表に選出されるなど、日本ゴルフ界の次世代を担う存在として高い注目を集める星野陸也さんのこれまでの軌跡に迫ります。
星野陸也
さんの主な戦績
星野陸也 /
プロゴルフツアーの軌跡
2017年(平成29年)・21歳
2016年(平成28年)にプロ宣言をした星野陸也さんは、翌2017年(平成29年)1月の「SMBCシンガポールオープン」で6位、続く「レオパレス21ミャンマーオープン」で9位と、2戦連続でトップ10入りを果たす最高のスタートを切ります。
そして迎えた下部ツアー開幕戦「Novil Cup」。
最終日を4位スタートと苦しんでいた星野陸也さんですが、そこから怒涛の追い上げを見せ、最終的には1イーグル、5バーディー、1ボギー。スコアを6つ伸ばす好ラウンドで、見事な逆転劇を披露しました。
この年、星野陸也さんはツアー参戦1年目にして賞金ランキング31位に輝き、翌年のシード権を獲得するのです。
2018年(平成30年)・22歳
フジサンケイクラシック 優勝
「フジサンケイクラシック」は1973年(昭和48年)から現在まで続く歴史ある大会。最終日を2位と5打差の首位でスタートした星野陸也さんは、終始安定したプレーを続け、通算16アンダーでホールアウト。圧倒的なスコアでツアー初勝利を飾りました。
2019年(平成31年/令和元年)・23歳
ダンロップ・スリクソン福島オープン 優勝
2018年(平成30年)にツアー初勝利を挙げた星野陸也さん。2度目の勝利は珍しい形で転がり込んできます。
2019年(令和元年)に参戦した「ダンロップ・スリクソン福島オープン」、初日から絶好調だった星野陸也さんは、3日目を終えて20アンダーの好スコア。盤石の体制で最終日に備えていました。しかし、最終日は降雨によりまさかの中止。3日目終了時点で首位の星野陸也さんが優勝を掴み取りました。
2020年(令和2年)・24歳
フジサンケイクラシック 優勝
2018年(平成30年)以来、1年ぶりの「フジサンケイクラシック」大会を制覇しました。
圧勝だった前回とはうって変わり、堀川未来夢(ほりかわ みくむ)さんとの激しいデッドヒートが繰り広げられた今大会。最終ラウンドを終えても決着がつかず、勝負はプレーオフに突入します。
両者一歩も譲らず迎えた3ホール目、星野陸也さんがバーディーを決めて試合終了。ギリギリの戦いで3年連続のツアー勝利を挙げます。
さらにこの勝利によって、ゴルフの世界ランキングで日本選手3位へと急浮上。翌年の東京五輪代表入りを射程圏内に捉えることとなりました。
2021年(令和3年)・25歳
この年、星野陸也さんは東京五輪に松山英樹さんと共に日本代表として出場します。
若手のホープとして、日本ゴルフ界初のメダル獲得が期待されましたが、通算6アンダー38位と悔しい結果に終わりました。しかし、記念すべき自国開催五輪で初日の第1打を打つ大役を任せられるなど、日本ゴルフ界の歴史にその名を刻みました。
関西オープンゴルフ選手権競技 優勝
一般社団法人関西ゴルフ連盟が主催する「関西オープンゴルフ選手権競技」。
2019年(令和元年)に参戦した際は、プレーオフで涙をのみました。しかし、2年ぶりの開催となった本大会で星野陸也さんは見事リベンジを果たし、勝利を掴んだのです。
アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 優勝
「関西オープンゴルフ選手権競技」での優勝の勢いそのままに、数週間後に開催された「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」で初のシーズン2勝目をマークしました。この大会は、アジア太平洋ゴルフ連盟、関西テレビ放送株式会社、三菱商事株式会社、公益財団法人日本ゴルフ協会が主催しています。
2022年(令和4年)・26歳
HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 優勝
星野陸也さんの地元、茨城県のPGM石岡ゴルフクラブで行われた本大会。
大会初日に首位で飛び出した星野陸也さんは、2日目に逆転を許したものの3日目に再び首位へ返り咲き最終日を単独首位で迎えました。
最終日は7つスコアを伸ばしトータルスコアは通算20アンダーの大台に乗せ、最終18番ホールは涙をこらえながらのパーフィニッシュ。ボギーなしの1イーグル5アンダー「63」をマークして、2位に5打差を付ける会心の勝利を手にしました。
念願だった地元での優勝に「地元で勝利できてうれしい。今までの5勝とはまた違う感覚」と通算6勝目となる勝利にうれし涙を流しました。
星野陸也さんの強み
幼少期はゴルフと並行してサッカー、水泳、ギター、ピアノなどにも親しんでいた星野陸也さん。
その多彩なバックグラウンドによって生み出される、「柔軟な思考」がゴルファーとしての大きな強みとなっています。
星野陸也さんが得意とするのは186cmの長身から放たれる300ヤードを軽く超すドライバーショット。その豪快なショットを生み出しているのが、大きなテイクバックを取る独特のスイングです。デビューから専属のコーチを付けずに戦う星野陸也さんは、レッスン本やインターネット動画で有名選手のスイングを研究し、独学で現在のスイングを完成させました。そのアプローチの過程において星野陸也さんは、持ち前の柔軟な思考を活用し、ゴルフ以外のスポーツからヒントを得ていました。特に参考にしたスポーツが「野球」だと言われています。
星野陸也さんは、大リーグで活躍する大谷翔平選手のスイングに対して「すごく効率が良いし、綺麗だ」と感動し、大谷選手のバッティングフォームを動画で繰り返し研究。実際に野球のバットを購入するほどまで探究していったそうです。柔軟な思考であらゆる面から知識を集め、独自の方法を交えながら多角的にゴルフにアプローチをしていく、この自由な発想こそが星野さんの躍進を支えているのかもしれません。
星野陸也さんプロフィール

茨城県笠間市出身の1996年(平成8年)生まれ。両親や姉の影響を受け、6歳のころからゴルフを始める。中学生時代には全国大会への出場を経験。ゴルフの名門・水城高校へと進学すると、「関東ジュニアゴルフ選手権」で連覇するなど輝かしい実績を残す。
2016年(平成28年)のクォリファイングトーナメント挑戦を機にプロ宣言。2018年(平成30年)の「フジサンケイクラシック」でプロ転向後、ツアー初優勝を決める。その後も着実に勝利を重ねていくと、2021年(令和3年)には東京五輪代表に選出。若手の有望株としてますますの活躍が期待されている。

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