ブレンダン・ジョーンズ

ブレンダン・ジョーンズさんは、オーストラリア出身で、2001年(平成13年)から日本ツアーに本格参戦しました。
ツアー参戦初年度には、史上初めてドライビングディスタンスで300ヤードの大台を突破。コンパクトなスイングから飛距離を出す、飛ばし屋として知られています。
2002年(平成14年)に「フィリップモリス・チャンピオンシップ」で初優勝。2005年(平成17年)にはアメリカPGAツアーに参戦するもシード権が得られず、2006年(平成18年)に再び日本ツアーに復帰しています。
2018年(平成30年)には、外国人選手として初めて生涯獲得賞金10億円を突破。2019年(令和元年)に通算15勝目を記録しました。外国人選手では、通算20勝のグラハム・マーシュさんに次ぐタイトル数。今後も活躍が注目されるブレンダン・ジョーンズさんの軌跡をご紹介します。
ブレンダン・ジョーンズ
さんの主な戦績
ブレンダン・ジョーンズ /
プロゴルフツアーの軌跡
2002年(平成14年)・27歳
フィリップモリス・チャンピオンシップ 優勝
2002年(平成14年)、27歳のときに「フィリップモリス・チャンピオンシップ」で初優勝を果たします。
大会最終日、首位を走るブレンダン・ジョーンズさんは、ハーフターンの時点で、2位の伊澤利光(いざわとしみつ)さんとは5打差。
「どんなシーンでも他人に惑わされず、自分のゴルフをすればいい」という友人の言葉を胸に落ち着いて試合を進め、大会記録の19アンダーで勝利します。
試合後はオーストラリア出身の選手達に担がれて18番グリーン横の池にダイブ。気温12℃のなか、水の冷たさに震えながらも勝利の喜びを噛み締めていました。
また、優勝賞金の4,000万円は今まで手にしたことのないビッグマネーだったので、使い道に迷うとの喜びのコメントを残しています。
2007年(平成19年)・32歳
ゴルフ日本シリーズJTカップ 優勝
2007年(平成19年)、32歳のときに「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で優勝。「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、日本たばこ産業株式会社が特別協賛するゴルフトーナメントです。
1963年(昭和38年)から続く大会で、毎年12月に開催される日本ツアーの最終戦。選ばれた30名のプロ達がしのぎを削る、見ごたえのある大会です。
ブレンダン・ジョーンズさんは、最終日12位タイでスタートしましたが、上位選手のスコアが伸び悩むなか、着実にスコアを伸ばし、通算11アンダーの大会記録で逆転優勝を掴みます。
この年は「つるやオープン」「三井住友VISA太平洋マスターズ」でも優勝。ツアー3勝とし、同シーズンは獲得賞金が自己最高となる賞金ランキング3位を達成します。
2012年(平成24年)・37歳
東建ホームメイトカップ 優勝
2012年(平成24年)、37歳のときに東建ホームメイトカップで優勝。
東建ホームメイトカップは、名古屋西インターから車で30分で行ける東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県桑名市)で開催され、東建コーポレーションが主催するゴルフトーナメントです。男子ゴルフツアーの開幕戦として、ゴルフトーナメントの開催を待ちわびたゴルフファンが注目する大会でもあります。
ブレンダン・ジョーンズさんは、大会最終日、9バーディー・ノーボギーの完璧なスコアメイクで、3打差6位スタートからの大逆転勝利。62のコース新記録をマークするとともに優勝を勝ち取りました。
2016年(平成28年)・41歳
ANAオープンゴルフトーナメント 優勝
2016年(平成28年)、41歳のときに「ANAオープンゴルフトーナメント」で優勝。ANAオープンゴルフトーナメントは、全日本空輸の主催で毎年9月に行われます。開催場所は、北海道・札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース。
本大会では、池田勇太(いけだゆうた)さんとの優勝争いとなり、最終日の最終ホールまでもつれ込みます。ボギーを叩いた池田勇太さんに対し、ブレンダン・ジョーンズさんはパーでしのぎ勝利しました。2013年(平成25年)の秋頃に、左手首を痛めてツアーを途中離脱。2度の手術を受けて、やっと手にした復活優勝です。
ブレンダン・ジョーンズさんは、ケガ以来勝利することができなかった3年の間を、忍耐が必要な年月だった、と振り返っています。実母が脳腫瘍と肺がんを患い、過去に所属していたマネジメント会社の税金未納問題が発覚するなど、プレー以外の場面でも悩みごとが多かった時期を乗り越え、晴れやかな勝利となったのです。
2019年(平成31年/令和元年)・44歳
東建ホームメイトカップ 優勝
2019年(平成31年/令和元年)、44歳のときに東建ホームメイトカップで本大会7年振り、2度目の優勝を果たします。
ブレンダン・ジョーンズさんのツアー優勝は3年ぶり。
不振が続いた原因のひとつは、2016年(平成28年)にクラブの一部を体に付けてパットを打つアンカリングが禁止され、トレードマークだった長尺パターを手放したことです。試行錯誤しながら練習するなかで芽生えた、プロ生活に対する不安を払拭することができた価値ある優勝。これが、ツアー通算15勝目です。引退を考えたこともあったと言いますが、この勝利で2021年(令和3年)までの出場権が保証されました。
2015年(平成27年)からコンビを組んでいるのは、キャディの児島航(こじまわたる)さん。ベストキャディとしてブレンダン・ジョーンズさんが非常に信頼しており、この日の表彰式後も固いハグを交わしました。
ブレンダン・ジョーンズさんプロフィール

1975年(昭和50年)生まれのオーストラリア出身。
10歳からゴルフを始め、1999年(平成11年)に「全豪アマ」で優勝し、プロへ転向しました。2000年(平成12年)に「キリンオープン」で日本ツアーデビューし、2002年(平成14年)「フィリップモリス・チャンピオンシップ」で初優勝。2007年(平成19年)と2012年(平成24年)には、自己最高である賞金ランク3位を記録しました。2019年(平成31年・令和元年)に通算15勝を達成しています。

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東建コーポレーションが主催するJAPANゴルフツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」。大会動画をYouTubeにてご覧頂けます。開催地:東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県桑名市) -
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