2021年4月17日
3日目は雨天中止、明日の最終ラウンドを大予想!
金谷拓実選手 中島啓太選手 木下稜介選手
<男子・東建ホームメイトカップ第3日目(雨天中止)>
大会前から天気予報により予想されていたが、3日目は大雨により中止となった東建ホームメイトカップ。4月上旬という開催時期もあり、例年は天候に恵まれることが多いのだが、今年は非常に雨が多く決勝ラウンドは明日の最終日に持ち越しとなった。
さて、決勝ラウンドが明日の1日のみとなり現在の上位陣がそのまま優勝に近くなる。2位と1打差と言えど現在単独首位の金谷拓実選手が最有力候補であることは違いない。金谷選手は昨年プロ転向した22歳の若手であるが、今非常に調子の良い選手であるため、最終ラウンドに調子を大きく崩すようなことはないと思われる。
金谷選手は2015年「日本アマチュアゴルフ選手権」を史上最年少で制覇し、かねてから期待の声が大きかった選手だ。先日に松山英樹選手がマスターズで優勝を果たしたニュースが世界を駆け巡ったが、金谷選手は2019年に松山選手以来の日本人2人目となる世界アマチュアランキング1位を獲得している。さらに同年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でも松山選手以来となる史上4人目のアマチュア優勝。 プロ転向をした昨年も11月の「ダンロップフェニックス」で2勝目を挙げるなどの怪物ルーキーである。
ここで松山英樹選手を引き合いに出したのは、彼が松山選手の東北福祉大の後輩にあたるということもあり、「松山英樹の再来」と称されているほどの活躍をしているからである。昨年から好調な成績を残している金谷選手が明日に大きく崩れるとは考えにくく、後続の選手たちがいかに金谷選手を上回るプレーを見せるかが、明日のラウンド展開となると予想される。
現在トップの金谷選手と3打差圏内に5名もの選手が名を連ねており、その内4名がまだ20代の若手選手たちである。勢いのある若手の活躍が目覚ましい今回の東建ホームメイトカップであるだけに、トップが怪物ルーキーの金谷選手と言えど、まだまだドラマが起こりそうな予感がする。
その中でも注目したいのが現在トップと2打差の単独3位にある中島啓太選手(日本体育大学)。主催者推薦枠で参戦している若干20歳のアマチュア選手であるが、前回の2019年の「日本アマチュアゴルフ選手権」では2位、男子ツアーでも昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で単独3位に食い込むなどプロと優勝争いを競り合った。金谷選手がそうであったように、この中島選手も未来を期待される大物ルーキーなのだ。
金谷選手と中島選手はアマチュア時代に行動を共にしており、ナショナルチームでも互いに切磋琢磨をしていた先輩後輩にあたる。そして、金谷選手が2015年「日本アマチュアゴルフ選手権」を制した際にも、若干15歳にして優勝争いをしたのがこの中島選手である。金谷選手に敗れた時には涙を流すほど悔しい思いをした中島選手。今大会の最終戦では若さ溢れるこの2人の戦いが楽しみだ。
そして単独2位の木下稜介選手。木下選手も最近メキメキと実力を付けている29歳の若手選手だ。ツアーでの優勝経験はまだないものの、今年のツアーでは何度か優勝争いに顔を見せており、彼が初優勝を手にする日も遠くはないだろう。そしてそれは明日なのかもしれない。
明日の最終ラウンドはこの20代の若手3人が最終組。日本男子ツアーの未来の担い手たちによる熾烈な戦い。金谷選手が逃げ切るのか、はたまた他の若手がそれを上回る活躍を見せるのか。2021年の東建ホームメイトカップ最終戦に起こるドラマを期待せざるを得ない。
(提供:東通エィジェンシー報道チーム)