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フィギュアから転向の熊谷かほ、武器はひたむきさ

[ 2月7日 8時0分 配信 ]

熊谷かほ(2019年2月1日撮影)
熊谷かほ(2019年2月1日撮影)

<女子ゴルフ2019年注目選手・新星編1>

国内女子ゴルフの今季注目選手14人を紹介する連載の2つ目のテーマは「新星」です。フィギュアスケートからゴルフに夢を切り替えた熊谷かほ(23)は、挑戦3度目で16年にプロテスト合格。昨年末のQT(予選会)15位に入り、今季からツアー本格参戦します。

  ◇   ◇   ◇

憧れは浅田真央であり、安藤美姫だった。小学1年から本格的に取り組んだフィギュアスケートで、熊谷は4年になると級別のオール関東、中部日本選手権を制するまでに上達した。だが5年でヘルニアを患い、滑れない時期が少女を苦しめた。「体重が増えるだけでスケートの感覚が変わってしまった」。ゴルフを始めたのは6年から。中学生になると毎日練習に取り組んだが、プロはまだ、はるか遠い場所にあった。

「中学の頃に80台は出したことがなくて、いつも90台でした。高2の夏に75を出して、喜んだのを覚えています。高3年になって初めて『プロを目指そう』と思った」

高校を卒業し、プロテスト合格までは3年かかった。両親から「大学に行かせたと思って、4年だけチャンスをあげる」と言われたことが心を奮い立たせる材料となり、朝から晩まで必死にクラブを振った。丸1日休むことはなく、今でも「体を休めるのは土日の夕方だけ」。その理由を問うと、こんな思いを打ち明けた。

「人並みのペースでやっていたら、みんなに追いつけないですから。才能がなかったんだと、自分で思えるくらいやらないと、後悔する。そこまで思えるくらい、練習はしないといけない」

プロになってからも苦労は続き、この2年半は目立った成績は出せずにいた。とはいえ、決めたことをやり遂げる性格は、ある意味でプロに向いていたのだろう。努力は実を結び、昨年末のQT(予選会)で15位に入り、今季前半戦の出場権をつかみ取った。

「マネジメントに気をつけるようになってからは、調子が悪くても大崩れせずに回れるようになったんです。みんなより遅く始めているので、課題はたくさんある。私はアイアンでゲームを作るタイプ。笑顔でプレーしたいです」

美しさと、ひたむきさを兼ね備える女子ゴルフ界の新星は、いつか、大輪の花を咲かす日を夢見ている。【益子浩一】

◆熊谷(くまがい)かほ 1995年(平7)9月29日、甲府市生まれ。小学1年からフィギュアスケートを始め、ゴルフは6年から。山梨・南西中から山梨学院大付高に進学。ジュニア世代の主な成績はなし。16年夏に挑戦3度目でプロテスト合格。165センチ。

(提供:日刊スポーツ)

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