今回はダウンスイングでの腕の使い方の第2弾、うまく腕を使うためのレッスンをしていきたいと思います。 まずは前回のおさらいですが、アドレス時にクラブフェースの向きを固定するには、腕を顔の前に上げてアドレスに下ろすというトレーニングが効果的です。そして顔の前に上げた腕とクラブの形をそのままに、上体をねじった形がトップになります(レッスン26 写真2~4参照)。この動作をイメージするだけではなく、実際に行なって自分の身体で十分に理解して下さい。
さて、ここからが今回のレッスンとなりますダウンスイングでの腕の使い方です。腕の動かし方については前回ご紹介致しましたが、今回はイメージしやすい簡単な例を挙げてみます。 それはズバリ『釘打ち』です(写真1)。まずは金槌で釘を打つ様子をイメージして下さい。 振り上げた金槌をどうやって振り下ろしますか?金槌を持った手からまっすぐ下に引き下ろした方はいませんよね?きっと、ほとんどの方が金槌の頭を自然に釘に向けて落としたはずです。 そしてもう一つ、決して金槌を強く握りしめていなかったはずです。 見逃しがちですが、これも非常に大切なことなのです。
では、実際にクラブを握ってトップの形を作ってみて下さい。 そして、トップの形から釘を打つようにクラブヘッドを落としてみて下さい(写真2・3)。 これがダウンスイングでの腕を含めた上半身の使い方です。もちろんクラブは釘を打つ金槌と違って長いので、後方へ放り投げるイメージになります。初めにおさらいした通り、クラブフェースの向きは変わっていない訳ですから、あとは体の回転との調和ということになります。 はじめはイメージと違って上手くいかないかもしれませんが、短いクラブで軽く(力をいれずに)練習すれば必ずできるようになってきます。練習量が同じなら複雑な動きよりも合理的なほうが早く上達しますからね。